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毛包炎、皮膚膿瘍、よう

毛包炎(もうほうえん)、膿瘍、よう(癰)は、細菌感染によって皮膚に生じる、膿のたまったくぼみです。

皮膚感染症のうち、皮膚に膿のたまったくぼみができるものの多くは黄色ブドウ球菌が原因です(細菌による感染症: ブドウ球菌感染症を参照)。この菌は頭髪の毛包、小さいけが、刺し傷などから皮膚に入りこむことがありますが、多くの場合は細菌の侵入口がどこなのか不明です。衛生状態が良くない人、慢性の皮膚病を患っている人、鼻腔に黄色ブドウ球菌がいる人などは、このような膿がたまる感染症にかかりやすい傾向があります。原因が不明なまま、このような感染症が繰り返し起こる場合もあります。

これらの感染症を再発しがちな場合、黄色ブドウ球菌を取り除くために、抗菌石けんで全身を洗う、抗生物質の軟膏を鼻腔内に塗る、抗生物質を内服するといった手段が取られます。

毛包炎、膿瘍、ようは、膿のたまるくぼみの大きさや深さがそれぞれ異なります。

毛包炎: 毛包炎は、毛包に生じる感染症です。毛の根元が、小さな白にきびのような状態になります。単独の毛包がかかる場合もあれば、たくさんの毛包がかかる場合もあります。発症した毛包にはかすかな痛みがありますが、それ以上特に具合が悪いと感じることはありません。

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毛包炎

毛包炎

塩素処理がきちんとされていない温水プール、ジャグジーバスなどに入った後、この病気を発症することがあります。このような毛包炎は緑膿菌が原因で引き起こされるもので、「ホットタブ毛包炎」、「温浴毛包炎」、「温水プール皮膚炎」などとも呼ばれます。この毛包炎は、感染後6時間から5日以内に発症します。水着で覆われていた部分、つまり胴体や尻の部分が最もよく感染します。

ひげをそる際に、ひげが丸まって皮膚の中に入ってしまい(内方発育毛)、実質的には感染はないのに皮膚に刺激を与えることがあります(偽毛包炎)。このタイプの毛包炎は黒人男性に特に多くみられます。

毛包炎の治療には、温湿布を用います。ムピロシンやクリンダマイシンなどの局所用抗生物質を日に2〜3回塗る方法もあります。毛包炎の範囲が広い場合は、ジクロキサシリン、セファレキシンなどの抗生物質を内服します。毛包炎は、特に治療をしなくても1週間以内に治ります。内方発育毛が原因の毛包炎の場合、治療法はさまざまです。症状が重く再発を繰り返す場合は、ひげをそることをやめる必要があります。

皮膚膿瘍: 皮膚膿瘍は、おでき、せつともいい、表皮の下に膿がたまってその部分が熱をもち、痛みを伴う感染症です。膿瘍の大きさは、直径が約2.5〜10センチメートル程度です。治療をしないでおくと、いずれ膿が限界までたまって破裂します。膿瘍から細菌が広がり、周囲の組織やリンパ節に感染が広がることがあります。患者は発熱があり、具合も悪くなります。

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せつ

せつ

膿瘍の治療は、切開して中の膿を出します。膿を吸い出した後は、そのくぼみを滅菌した生理食塩水で洗浄して中に膿が残らないようきれいにします。膿を出した後、その部分をガーゼで24〜48時間程度覆っておくこともあります。

膿を完全に吸い出せたら、普通は抗生物質を使う必要はありません。しかし、感染症が広がっている場合や、膿瘍が顔面の中ほどから上の部分にできている場合は、ジクロキサシリン、セファレキシンなどの抗生物質を使って黄色ブドウ球菌を確実に殺す必要があります。このような場合は、感染が脳にまで広がるリスクが高いからです。

よう: ようは、小さく浅い膿瘍が皮膚の下に集まって互いにつながったものです。複数の個所で口が開いて、膿が自然に排出されます。ようができると発熱や疲労がみられ、具合が悪くなります。ようは男性にできやすく、首の後ろによくできます。ようができると、広い範囲で皮膚がはがれたり瘢痕化することがよくあります。高齢者、糖尿病患者、重い病気のある人は、ようにかかりやすい傾向がみられます。

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よう

よう

治療には、抗生物質を内服します。大きい膿瘍ができている場合は切開して膿を出します。小さい膿瘍は見つけることも吸引することも難しいので、ようを完全に治療するのは容易ではありません。ですから、抗生物質の服用は数カ月間継続しなくてはなりません。

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