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癜風

癜風(でんぷう)は、表皮(皮膚の最も外側の層)に発症する真菌感染症で、うろこ状の変色した皮疹ができます。

酵母の1種である癜風菌が原因の一般的な感染症で、特に若い成人に多くみられます。痛みやかゆみはほとんど伴いませんが、感染した皮膚は日焼けしなくなり、正常な皮膚よりも色の薄い皮疹ができます。生まれつき皮膚の色が濃い場合は色の薄い皮疹が生じます。皮膚の色が白い場合は、皮疹の方が正常な皮膚より濃いことも薄いこともあります。皮疹の色は、メラニン細胞、つまり色素をつくる細胞がどの程度原因菌に感染したかによって変わります(皮膚の色素異常: はじめにを参照)。この皮疹は胸や背中にできることが多く、皮疹の部分はわずかにうろこ状にカサカサします。時間が経過すると、小さい皮疹が融合して大きい皮疹を形成することがあります。

診断と治療

癜風の診断は、外観の所見に基づいて行います。医師は感染部分をはっきり見るために紫外線照明をあてたり、その部分からサンプルを採取して顕微鏡で調べ、診断を確定します。

治療には、ケトコナゾール配合の抗真菌薬クリーム、テルビナフィン配合の抗真菌薬スプレーなどの局所用薬を用います。処方薬の硫化セレンシャンプーは、濃度を薄めずにそのまま感染部分(頭皮を含む)に就寝前に塗って1晩そのまま置き、翌朝洗い流すようにすれば効果が期待できます。この治療は3〜4晩続けます。このシャンプーを1日に10分間感染部分に塗布するのを、10日間続ける方法もあります。ケトコナゾール配合のシャンプーも効果があります。これは感染部分に塗り、5分以内に洗い流します。この治療は1度だけ行うか、1日1回を3日間続けます。

感染範囲が広く、治りにくい場合はイトラコナゾール、ケトコナゾール、フルコナゾールなどの経口薬の抗真菌薬も使用します(重症真菌感染症の主な治療薬を参照)。しかし、これらの経口薬は副作用を引き起こすことがあるため、局所用薬の方が広く使用されています。

感染症が治った後も、感染部分の皮膚が元の色に戻るには何カ月もかかることがあります。癜風を起こす菌は正常時も皮膚に生息しているので、治療が成功した後でもこの感染症は再発することがあります。そのため、多くの医師は、再発防止のために2.5%硫化セレンシャンプーやケトコナゾールシャンプーを毎月1回、または1カ月おきに使うことを勧めます。

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