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鼓膜穿孔

鼓膜穿孔(こまくせんこう)は、鼓膜に穴が開いた状態です。

鼓膜穿孔の最も多い原因は中耳炎です。また爆発、平手打ち、潜水などで鼓膜にかかる圧力が急に上がったときや、飛行機に乗っていて圧力が急に下がったときにも鼓膜穿孔が起こることがあります。熱や薬品によるやけども原因となります。綿棒などの異物を耳の中に差しこんだり、樹木の枝や飛んできた鉛筆などが偶然耳の中に入ったりして鼓膜に穴が開いてしまうこともあります。鼓膜を貫通した異物は、鼓膜と内耳をつないでいる耳小骨の連結を分断したり、耳小骨を壊してしまうおそれがあります。耳小骨の破片や異物が内耳に入りこんでしまうこともあります。耳管が詰まっていると内外の空気圧の差が激しくなり、鼓膜に穿孔が起こることがあります。これを気圧外傷といいます。

症状と診断

鼓膜に穴が開くと突然激しい痛みが生じ、続いて耳からの出血、聴力低下、耳鳴り(中耳と内耳の病気: 耳鳴りを参照)が起こることもあります。耳小骨の連結が分断されたり内耳が傷ついたりすると、より大幅な聴力低下が生じます。内耳が傷つくと、めまいが起こることもあります。水や異物が中耳に入ってしまった場合には、24〜48時間ほどで耳から膿(うみ)が出てくることがあります。鼓膜穿孔は、耳鏡という特殊な器具を用いて医師が実際に耳の中を観察して診断します。

治療

耳を乾燥した状態に保ちます。感染が生じている場合は、抗生物質が入った点耳薬を使用します。通常はこれで鼓膜の穴はふさがりますが、2カ月しても治らない場合は、鼓室形成術で鼓膜を再建します。穴がふさがらないと中耳の感染が長びき、慢性中耳炎になることがあります。

鼓膜穿孔の後に伝音難聴(難聴と聾を参照)が長く続く場合は、耳小骨の連結が崩れていたり、変形したまま固まっている可能性があります。これは手術で元通りに治すことができます。鼓膜の損傷後に感音難聴やめまいが数時間以上続く場合には、内耳が傷ついているか、異物が内耳に入りこんでいる可能性があります。

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