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副鼻腔癌

副鼻腔の癌は、主に上顎洞(じょうがくどう)と篩骨洞(しこつどう)に発生します(副鼻腔の構造を参照)。副鼻腔の癌は米国ではまれですが、日本人や南アフリカのバンツー族には多い病気です。この癌の原因は明らかではありませんが、ある種の木材や金属の微細な粉(粉塵)を日常的に吸いこんでいる人に多くみられます。慢性副鼻腔炎が副鼻腔癌の原因となるとは考えられていません。

副鼻腔は空洞になっているため癌が増殖できる空間があり、癌がかなり進行するまで、ほとんどの人は症状に気づきません。痛み、鼻の閉塞感、複視、鼻血、癌がある副鼻腔直下の顎骨から生えている歯のぐらつきといった症状は、癌の増殖に伴い周囲が圧迫されることで生じます。

副鼻腔癌は、手術と放射線療法を組み合わせて治療します。手術の技術が進歩したことで、最近では癌に侵されていない顔の部分、例えば眼などは温存したまま腫瘍を完全に取り除くことが可能になり、顔面の修復でも以前よりはるかによい結果が得られるようになっています。治療開始が早いほど、経過の見通し(予後)は良好です。ただし生存率は概して低く、5年以上の生存率は10〜20%程度にとどまっています。

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