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鼻咽頭癌

鼻孔からのどの上部(鼻咽頭)の癌は、小児や若い成人にみられます。北米ではまれですが、アジアでは最も多い癌の1つです。また、北米に移住した中国人にもこの癌が多く、他の米国人に比べて発生率が高くなっています。米国生まれの中国人における発生率は、移民でやってきた親たちに比べるとやや低くなっています。

伝染性単核球症の原因となるエプスタイン‐バー(EB)ウイルスが、鼻咽頭癌の発生に関与しています。また、塩漬けの魚を多く食べ、特にビタミン摂取量が不足している小児や若い成人も鼻咽頭癌になりやすい傾向があります。

鼻や耳管の閉塞が続くのが最初の症状で、耳が詰まったような感じや痛みが生じ、片側の耳の聞こえが悪くなります。耳管がふさがると滲出液が中耳にたまり、鼻から膿(うみ)や血が出ます。まれに、顔の一部や眼が麻痺(まひ)する場合もあります。首のリンパ節への転移も多くみられます。

鼻咽頭癌は、腫瘍の組織片を採取して顕微鏡下で調べる検査(生検)を行って診断します。頭と首(頭頸部)のCT検査またはMRI検査で、癌がどこまで広がっているかを調べます。治療には放射線療法と化学療法を用います。腫瘍が大きい場合や治療による効果がみられない場合は、手術が必要となります。患者全体の平均値では、診断から5年後の生存率は35%ですが、早期治療を行うことで経過の見通し(予後)は大幅に向上します。

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