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加齢による影響

男性の性機能の段階的変化が、加齢そのものによって生じるものなのか、それとも加齢に伴う病気などが原因なのかは明らかではありません。勃起の頻度、持続時間、硬さは、成人期を通じて徐々に衰えていきます。男性ホルモン(テストステロン)の量も減少し、性的欲求(リビドー)も弱まります。陰茎への血流量も減少します。このほかにも、陰茎の感度が鈍くなる、射精量が減少する、射精の徴候が弱まる、オルガスムに達しても射精しない、即座に勃起がおさまる、再び勃起するまでの時間が長くなるなどの変化が生じます。

男性の乳房の病気

男性でもまれに、乳房肥大や乳癌などの病気がみられます。

  • 乳房肥大
    思春期には男性でも乳房が大きくなることがありますが(女性化乳房)、この肥大は通常は正常かつ一過性のもので、数カ月から数年間続きます。乳房肥大は一般に50歳を過ぎてから起こります。
    男性の乳房肥大は、ある種の病気(特に肝臓病)、ある種の薬物療法(女性ホルモンやタンパク同化ステロイドの使用)、マリファナ、ビール、ヘロインの過剰摂取が原因で起こります。まれに、ホルモンバランスが崩れて乳房が肥大するケースもあります。これは、エストロゲンをつくる腫瘍が精巣や副腎に発生することで起こります。
    乳房の肥大は、片方の乳房だけで起こることもあれば、両方の乳房で起こることもあります。大きくなった乳房を押すと痛むことがあります。痛みがあれば、肥大の原因はおそらく癌ではないと考えられます。男性の乳房の痛みは、女性の場合と同様、たいていは癌の徴候ではありません。
    乳房の肥大は、通常は治療を必要としません。原因を特定して治療するころには自然に消えてしまいます。手術で余分な乳房組織を切除すれば効果はありますが、それが本当に必要なことはめったにありません。小さな切開口から吸引管を挿入して脂肪組織を除去する脂肪吸引法が普及しており、美容外科として行われています。
  • 乳癌
    男性でも乳癌になることがありますが、乳癌患者の99%は女性です。男性の乳癌はめったにないので、症状が現れても乳癌との疑いがなかなかもたれず、診断がつくころには進行期まで悪化していることもしばしばです。乳癌の経過の見通しは、同じ病期の女性と同様です。
    治療の選択肢は、手術、放射線療法、化学療法など女性の場合と同様ですが、乳房温存療法が行われることはめったにありません。組織サンプルを検査して性ホルモンが癌の増殖の原因であることが判明した場合には、タモキシフェンという薬でホルモンの働きを抑えます。

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