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亀頭炎は亀頭(円すい形をした陰茎の先端)に起こる炎症です。包皮炎は包皮の炎症で、包皮の下に酵母菌や細菌による感染が生じたものです。亀頭と包皮の両方に炎症が発生する場合もあります(亀頭包皮炎)。炎症は痛み、かゆみ、赤み、腫れを引き起こし、悪化すると尿道が狭くなることもあります(尿道狭窄)。亀頭包皮炎にかかると、後で閉塞性乾燥性亀頭炎、包茎、嵌頓(かんとん)包茎、癌になる確率が高くなります。
閉塞性乾燥性亀頭炎では、慢性的な炎症が原因で、陰茎の先端付近の皮膚が硬く白くなります。外尿道口(陰茎先端の開口部)がこの硬く白い皮膚で囲まれると、やがて尿や精液の流れが遮断されます。炎症は抗菌薬または抗炎症薬のクリーム剤で緩和されますが、外尿道口を開通させるための手術もしばしば必要です。
包茎は、包皮がきつく亀頭を露出できない状態です。この状態は新生児や年少児では正常で、普通は治療しなくても思春期までに解消します。年長者の場合は、炎症が長期化したり、亀頭包皮炎が再発を繰り返すと包茎になります。包皮がめくれないので排尿や性行為の妨げになり、尿路感染症のリスクが高くなります。通常は環状切開で治療します。
嵌頓(かんとん)包茎では、めくった包皮を亀頭にかぶせることができません。これは、医師が診察で包皮をめくった後や、子供の陰茎を清潔にするために包皮をめくって戻すのを忘れたときに起こりやすい状態です。引っかかった包皮の周りで圧力が増し、亀頭が腫れます。圧力で陰茎への血流が妨げられるので、包皮を戻さないと陰茎組織が壊死するおそれがあります。環状切開あるいは包皮に切りこみを入れて締めつけを緩和します。
ケーラー紅色肥厚症は、割礼を受けていない男性に起こります。亀頭の先端やくびれ(亀頭冠)に生じる、赤みを帯びたなめらかな局限性の病変です。長年にわたり亀頭と包皮の間にたまった垢(あか)が炎症の原因になることがあります。ケーラー紅色肥厚症自体は癌ではありませんが、治療しないとやがて癌になる場合があります。組織サンプルを採取して顕微鏡検査を行い(生検)、診断を確定します。ケーラー紅色肥厚症は、フルオロウラシルが入ったクリーム剤で治療します。
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