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不妊とは、避妊をせずに性交をしているカップルが1年以上妊娠しない場合をいいます。
米国では、不妊はカップルおよそ5組に1組の割合でみられます。結婚し子供をもつ年齢が遅くなってきているのが、不妊の増えている理由です。しかし、1年間妊娠しようと努めてうまくいかなかったカップルのうち60%までは、治療を受けて、あるいは特に治療を受けなくても、最終的には妊娠に至っています。不妊治療の目的は、妊娠に至るまでの時間を短縮すること、または、治療なしでは妊娠しないカップルに妊娠の機会を提供することです。治療を始める前にまずカウンセリングを受けて、治療の過程とその期間、成功の可能性などを知っておくとよいでしょう。
不妊の原因は、男性、女性、もしくは両方にあります。精子、排卵、卵管の障害は、それぞれ不妊の原因の3分の1近くを占めています。このほか少数ですが、子宮頸部(しきゅうけいぶ)の粘液に異常がある場合や、原因がはっきりしない場合もあります。したがって不妊の診断ではパートナー双方の十分な診察が必要です。
年齢は、特に女性で不妊の1つの要因となります。女性は加齢とともに妊娠しにくくなり、妊娠中の合併症のリスクも高くなります。また、女性では閉経前に不妊の問題を解決する必要があるため、特に35歳以上の女性では時間が限られます。
不妊の原因が特定できなくても、治療を試みることは可能です。このような場合、女性には複数の卵子を刺激して成熟させ、排卵を起こす薬(いわゆる排卵誘発剤)(不妊: 治療を参照)が投与されることがあります。たとえば、クロミフェンやヒトゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)などがこの目的で使われます。治療を受けている女性が妊娠するチャンスは月に約10〜15%です。別の方法として、運動性の良い精子のみを選んで子宮内に注入する人工授精を試みることもあります。
不妊治療を受けているカップルでは、一方または両方が欲求不満や感情的ストレス、無力感、罪悪感を感じることがあります。希望を抱いては失望することを繰り返す場合もあります。孤立感や意思の疎通がうまくいかないもどかしさから、パートナーや家族、友人、医師に対して怒りや恨みといった感情を抱くこともあります。感情的ストレスのため疲労や不安、睡眠障害、摂食障害、集中力の低下などが起こります。また、診断と治療に伴う経済的負担や時間的拘束が、夫婦の間で不和の原因となることがあります。
こうした問題を軽減するには、医学的な問題がパートナーのどちらにあろうと、2人がともに治療のプロセスに関与し、情報を得ることが大切です。治療の成功率がどの程度であるかを把握し、また治療は成功するとは限らず、永遠に続けるわけにもいかないのを理解しておくことは、ストレスに対処する上で役立ちます。治療をやめる、セカンドオピニオンを求める、養子縁組を検討するといった行動をとるべき時期についての情報も有益です。さまざまな支援団体(米国ではRESOLVEやAmerican
Infertility Associationなど)によるカウンセリングや精神的支援なども利用することができます。
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