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腸に関する問題

排便回数と便の粘度は、子供の年齢と食事内容によってかなり幅があります。たとえば、母乳で育っている乳児は、普通は黄土色の軟らかくてガスの多い便をします。しかし、水っぽい便が12時間以上続く場合は、必ず異常があります。

下痢は、水っぽい便が頻繁に出る状態のことです。急性の下痢は突然始まって、1日から数日でよくなります。原因は主にウイルス性胃腸炎で、下痢に嘔吐が伴う場合はたいていはこれです。普通、嘔吐はその病気の初期に起こり、その後次第に治まりますが、下痢は続きます。細菌感染症または寄生虫感染症でも急性の下痢が起こります。耳や気道の感染症など、体のどこかに起きた感染症も下痢の原因となります。抗生物質の副作用としても下痢は起こります。急性の下痢で問題なのは、これが脱水症を起こすからです。このため、主な治療は水分と電解質の補給になります。細菌感染症の場合は抗生物質で治療します。下痢の原因になった抗生物質は服用を中止しますが、その場合は医師と相談してからにします。

慢性の下痢は数週間から数カ月続きます。乳児と幼い小児の慢性の下痢で最もよくみられる原因は、嚢胞(のうほう)性線維症、セリアック病、ジアルジア症、糖分の吸収不良、食物アレルギーなどです。開発途上国では、栄養不良が慢性の下痢の主な原因です。

便秘は、排便回数が少なく、硬くて乾いた便が出る状態です(消化器の病気: 便秘を参照)。一部の乳児や幼い小児は排便が3〜4日に1度しかないため、便秘に気づくのが難しい場合があります。一般に子供では、排便が5日以上ない場合、便が硬く排便に痛みがある場合、おむつや便に血液が付着している場合を便秘とします。

乳児の便秘は普通、脱水症、食事中の食物繊維不足、食事習慣の変化などが原因で起こります。まれですが、大腸の神経が欠損している病気(ヒルシュスプルング病)、甲状腺ホルモン不足、カルシウムやカリウムの異常などが便秘の原因となることもあります。ある種の薬剤(抗ヒスタミン薬、抗コリン薬、オピオイドなど)の服用もまれですが原因となります。

便秘の治療法は、子供の年齢により異なります。生後2カ月未満で乳児用調合乳か母乳を十分飲んでいる乳児の場合は、朝晩の授乳にコーンシロップをティースプーンに1杯分加えます。2〜4カ月齢の乳児の場合は、リンゴかプルーンの果汁が適しています。4カ月から1歳の乳児には、食物繊維の豊富なシリアルや、裏ごししたアンズ、プルーン、プラムを与えると症状が緩和されます。1歳を過ぎた子供には、果物、豆、シリアル、グラハムクラッカー、ホウレンソウなどの繊維質の多い食事を与えるべきです。両親は医師と相談せずに下剤や座薬を投与したり、浣腸(かんちょう)をすべきではありません。もっと年長の小児で便秘が重い場合は、薬剤が処方される場合もあります。便秘の原因となるまれな病気の治療として、ヒルシュスプルング病では手術を行い、甲状腺ホルモン量が低い場合やカルシウム不足の場合はその補充などを行います。

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