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分離不安

分離不安とは、幼い子供が、親が自分を置いてどこかへ行ってしまうのではないかという恐れを抱くことです。

分離不安を感じた小児は、親が自分から離れると、単に隣の部屋に行っただけでもパニックを起こして泣きます。8カ月齢前後の乳児が分離不安を感じるのは普通のことで、これは10〜18カ月齢の間に最も強くなって、2歳までにはなくなります。分離不安の強さや持続時期には幅があり、ある程度は子供と親の関係によっても左右されます。たとえば親に対して強くて健全な愛情をもっている子供の分離不安は、親との結びつきがそれほど強くない子供よりも早い時期に治まります。

分離不安は、乳児が親は自分にとって特別な存在であると認識しはじめた時期に起こります。乳児の記憶は不完全な上に時間という感覚がないので、親がかたわらを離れるともう戻ってこないのではないかと恐れます。分離不安は、幼い小児の記憶感覚が発達して、親がそばにいないときも親のイメージを描けるようになるにしたがって、治まっていきます。以前にも親は離れたことがあるが戻ってきたと、思い出せるからです。

分離不安への対応として、親はそばを離れることを控えたり、先立って離れてしまったりすべきではありません。そのような対応は、子供の成熟と発達の妨げになる場合があります。親が外出する(あるいは子供を託児所に預ける)場合、子供を預ける相手に子供の注意をそらしてもらうよう頼まなければなりません。子供が泣いても、長いことそれにかかわらずに出かけるべきです。家の中で子供と別の部屋にいる場合も、泣いたからといってすぐに子供の元に行くべきではなく、代わりに自分のいる場所から子供に呼びかけるようにします。このようにして、親は目の前にいなくてもきちんと存在することを子供に理解させるようにします。分離不安は子供が空腹だったり疲れていたりするとひどくなることがあるので、親が出かける前には子供に食事や昼寝をさせると役立つ場合があります。

起きるべき時期に起きる分離不安は、長期的には子供に害を及ぼすものではありません。2歳を過ぎてからも分離不安が残った場合、問題視すべきかどうかは子供の成長がそれによりどの程度阻害されているかによります。子供が保育園や幼稚園に行く際に何かしら不安を抱くのは普通のことです。このような不安は、時がたてば解消します。まれですが、分離不安が過度なために、子供が保育園や幼稚園に行けなかったり、友達とうまく遊べなかったりすることがあります。このような不安は異常であることがあります(分離不安障害(精神の病気: 分離不安障害を参照))。この場合、親は子供のために医学的な対応を求めるべきです。

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