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停留睾丸と過剰運動性睾丸

停留睾丸(潜伏睾丸)とは、出生直前に陰嚢(いんのう)の中に下りてくるはずの睾丸が腹部にとどまったままになっている状態です。男児100人のうち約3人の割合で、出生時にこの停留睾丸がみられます。ほとんどの場合は、生後6カ月ごろまでに睾丸が自然に下りてきます。早産で生まれた男児は、この状態にある傾向がみられます。家族の中に停留睾丸だった人がいる男児もその傾向があります。停留睾丸のある男児の半数は右側の睾丸だけが停留していて、4分の1は両方とも停留しています。

停留睾丸

停留睾丸

停留睾丸では症状はみられません。しかし停留した睾丸が腹腔内でねじれる(睾丸捻転症(陰茎と精巣の病気: 精巣捻転症を参照))場合があり、こうなると成長後の精子の産生に障害が出て、ヘルニアと睾丸の癌(がん)のリスクが高まります。1歳の時点で睾丸が下りてこない場合は、手術で睾丸を陰嚢まで下ろします。

伸縮自在性(過剰運動性)睾丸とは、陰嚢の中に下りてきた睾丸が陰嚢と腹部の間で簡単に行ったり来たりする状態です。けん引睾丸は、癌その他の合併症を引き起こすことはありません。思春期までには睾丸は動かないようになるので、手術その他の治療は必要ありません。

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