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行動の問題

青年期は自立心が発達する時期です。青年期の若者は、親の決めたルールに疑問を投げかけることで自立を実行しますが、これは時にルールを破ることにもなります。親や医師は、問題のある行動には、それが単なる判断の誤りなのか、専門家の介入を要する問題行動なのかを見極めなくてはなりません。規則違反の程度と頻度が参考になるでしょう。たとえば習慣的な飲酒、頻繁なけんか、頻繁な無断欠席、窃盗を繰り返すなどは、このような行為が単発的に起こる場合よりも明らかに問題です。そのほかに注意すべき徴候として、成績低下や家出などがあります。

子供はときたま身体的暴力を伴うけんかをすることがあります。しかし青年期には、暴力的行為の程度がひどくなったり、頻度が増す傾向があります。校内暴力は広く知られていますが、青年期の若者は、家庭や学校の外で暴力行為に巻きこまれる(または暴力的な脅しを受ける)ことがかなり多い傾向にあります。若者が暴力行為に巻きこまれるリスクを高める要因には、発達に関する問題、暴力団とのかかわり、銃の入手、薬物使用、貧困、などがあります。特に重視すべきなのは、口論の際に重大なけがを引き起こしたり、武器を使う若者です。

青年期の若者は小児のときより自立していて自由に動けるので、大人の直接的かつ身体的なコントロールがきかなくなります。このような状況では、若者の行動は彼ら自身の道徳律と行動規範によって決まります。親は、彼らの行動を直接的にコントロールするより、指導するようにします。親から温かい愛情と援助を得ていると感じている若者は、危険な行動を起こす傾向が低くなります。親が行動について期待することを若者に対しはっきり告げている場合や、行動への制限を一貫して示し、若者の行動をしっかり監視している場合にも、若者が危険な行動を起こす傾向は低くなります。厳格すぎる親や自由放任の親とは反対に、命令的な親の場合、最もしっかりした行動を起こさせる傾向にあります。

命令的な親は、段階的な特権を与えるという方法をよく用います。このやり方では若者には最初は限られたわずかな責任と自由(ペットの世話をする、家の雑用をする、服を選ぶ、自分の部屋を飾るなど)を与えます。若者が一定期間にわたりその責任をきちんと果たすことができたら、さらに自由が与えられます。自由を乱用するようであれば、特権を取り上げます。若者に与える自由の幅が広がるごとに、親は彼らにより注意を向けて、どこへ行き、だれと一緒に行動するのか、何時に帰宅するのか、などをきちんと把握するようにします。

青年期の若者と親の中には、ことあるごとに衝突する人たちもいます。このような場合、中心となる問題は、実際はコントロールにあります。つまり、若者は自分で自分の人生をコントロールしたいと感じていて、親はルールを決めるのは自分たちだということを若者に示したいのです。このような状況では、親が関心を若者の自己表現(服装、髪型、好む遊び)に向けるよりも、若者の行動(学校に行く、家庭での責任を果たす)に向けるようにすると、みんなに良い効果があります。

親が最大限に努力しても、若者の行動が依然として危険であったり容認しがたいものである場合は、専門家の介入が必要になります。薬物使用は問題行動の引き金になることが多く、専門的な治療が必要です。問題行動は、抑うつやそのほかの精神障害の最初の徴候である場合もあります。このような病気には、薬物療法とカウンセリングが必要です。極端な例では、保護観察という形で司法の介入を要することもあります。

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