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クループ(喉頭気管支炎)とは、上気道における感染性のウイルス感染症で、せきと、ときには呼吸困難を起こします。呼吸困難は特に息を吸う際に起こります。
クループは気道の内皮に腫れを引き起こすウイルス感染症で、特に喉頭のすぐ下が腫れます。この病気を最もよく引き起こすのはパラインフルエンザウイルスですが、クループはRSウイルスやインフルエンザウイルスなど、ほかのウイルスが原因になることもあります。クループが最もよくみられるのは秋と冬ですが、1年を通して発症します。クループにかかるのは主に月齢6カ月から3歳の子供ですが、それより幼くても年上でもときおり起こります。インフルエンザウイルスが原因のクループはとりわけ重症で、これは3〜7歳の子供に起こりやすい傾向があります。この病気は空気中に浮遊しているウイルスを含んだ飛沫を吸いこんだり、それらの飛沫で汚染されたものに触れることで感染します。
症状と診断
クループは普通かぜの症状、つまり鼻水、くしゃみ、微熱、せきなどから始まります。それから子供は、「金属音様」とか犬吠(けんばい)といわれる普通とは異なるせきを頻繁にします。ときには気道の腫れが呼吸困難を起こすことがあり、息を吸いこむ際(吸気)に最も顕著になります。重症のクループでは、息を吸うたびにキーキーいう大きな音(喘鳴)が出ます。これらの症状は、典型的にはすべて夜間に悪化し、そのために子供は目が覚めてしまいます。子供の症状は朝には良くなりますが、また翌日の晩には悪化します。クループはその特徴的な症状によってわかりますが、特にせきの音が手がかりになります。
治療
クループで軽度に具合が悪い子供は自宅で治療して、通常3〜4日で回復します。子供は快適な状態に保って水分を十分与え、疲れたり泣いたりすると容体が悪化するため安静にさせます。室内の湿度を上げる機器(加湿器など)を使うと、上気道が乾燥するのを防ぎ、呼吸を楽にします。浴室で熱いシャワーを流しっぱなしにすることにより、部屋の湿度をすぐに上げることができます。子供を夜に戸外に連れ出して冷たい空気を吸わせることも、気道をかなり広げる場合があります。このため、両親はしばしば病院に到着するときまでに子供の呼吸が正常に戻っていることに気づきます。
これらの方法で効果がみられない子供は、病院に連れていく必要があります。呼吸困難が悪化したり継続している場合、心拍数が速くなっている場合、疲労がある場合、皮膚が青みがかった色になっている場合は、子供は入院が必要です。病院では、血液中の酸素濃度が低い場合は酸素補給を行います。通常は子供にエピネフリンをネブライザーで投与して治療し、ステロイド薬を経口か注射で投与します。これらの薬は、気道の腫れた組織を収縮させるのを助けます。これらの治療で症状が改善した子供は退院しますが、重症の場合は入院を継続します。抗生物質は、クループの子供が細菌感染症も発症したまれな状況でのみ使用します。まれに人工呼吸器が必要になることもあります。幸いなことに、クループにかかった子供のほとんどは完全に回復します。
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