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はじめに

深海の潜水やスキューバダイビングには、さまざまなリスクがあります。水温が低いときにダイビングをすると、低体温症(体温が危険な領域まで下がる)が起こり、動作がぎこちなくなり、判断力が低下します。冠動脈疾患がある人の場合は、冷たい水が引き金となり致死的な不整脈を起こすこともあります。その他のダイビングに関するリスクには溺死、海洋生物によるかみ傷や刺し傷、日焼けや熱による障害、切り傷、打撲、乗り物酔いがあります。薬(合法、非合法とも)やアルコールは、水深が深い場所では予想外の影響を及ぼすことがあります。

ダイビングによる障害の多くは、圧力の変化が関与しています。同様の障害は、海底トンネルの工事や、潜函(防水の箱で、建築現場などで使用する)を使って作業する人にも起こります。海底トンネルや潜函では気圧を高くして、水の浸入を防いでいるからです。

水面下ではその上にある水の重さが加わるため、圧力が高くなります。これは空気の重さによって地表の気圧(大気圧)が高くなることと同じです。ダイビングでは水中の圧力を、深さの単位(フィートまたはメートル)か、または絶対気圧で表します。絶対気圧で示される気圧には水の重さが加算されます。たとえば水深10メートルでは1気圧(1平方センチあたり1キログラム)に、水面の大気圧である1気圧を足します。すなわち水深10メートルまで潜ったダイバーは2絶対気圧、つまり水面の2倍の気圧にさらされることになります。さらに10メートル潜るごとに1気圧ずつ高くなります。

ダイビングにかかわる障害は2種類に分類できます。1つは体内の気体が含まれている部分が膨張したり圧縮されることが原因で起こるもの(気圧外傷)で、もう1つは血液中や組織の窒素が溶解することで起こるもの(減圧症)です。

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