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クモによるかみ傷

ほとんどの種類のクモには毒があります。クモのキバの多くは短くてもろいので、人間の皮膚に突き刺さることはありませんが、米国では60種類以上のクモによって人間がかまれる事故が起こっています。重い症状を引き起こすクモはクロゴケグモとドクイトグモ(バイオリン形の模様がある)の2種類にほぼ限られています。タランチュラは危険と考えられていますが、かまれても重い損傷を与えることはありません。米国ではクモにかまれたことによる死亡事故は年間3件未満で、多くは子供です。

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クロゴケグモ(ブラックウイドウ)

クロゴケグモ(ブラックウイドウ)
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ドクイトグモ(ブラウンレクルゼ)

ドクイトグモ(ブラウンレクルゼ)

症状

クロゴケグモにかまれると、針で刺したような鋭い痛みが生じ、続いてかみ傷の周辺に鈍い痛みやしびれが起こります。締めつけたような激しい痛みや筋肉の硬直が腹部や肩、背部と胸部に生じます。その他の症状には吐き気、嘔吐、発汗、不穏状態、不安、頭痛、眼瞼が垂れて腫れる、皮膚の発疹とかゆみ、重い呼吸障害、唾液の増加、脱力などがあります。

ドクイトグモにかまれた場合は、すぐには痛みが生じませんが、約1時間以内にかみ傷の周辺に痛みを生じることがあります。痛みは激しく、傷のある領域全体が赤くなったり、あざができたり、かゆみを生じます。体の他の部分もかゆくなります。あざができた部分やウシの眼のような形に赤くなった部分には、水疱ができることがあります。水疱は大きくなって血液がたまり、破裂して開放性のびらん(潰瘍)を形成し、大きなクレーター状の瘢痕(はんこん)を残します。吐き気、嘔吐、痛み、疲労感、寒気、発汗、血液の病気、腎不全がみられることがありますが、死に至ることはほとんどありません。

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ドクイトグモ(ブラウンレクルゼ)の咬み傷

ドクイトグモ(ブラウンレクルゼ)の咬み傷

診断と治療

かまれたあとから、かんだクモの種類を特定することはできず、特定できるのはかんだクモを見ていた場合に限ります。クロゴケグモには赤かオレンジ色の砂時計の形の模様が腹部にあります。ドクイトグモは背中にバイオリンのような形の模様があります。

毒グモにかまれた場合の唯一の効果的な応急処置は、痛みを軽減するために患部を氷で冷やすことです。クロゴケグモにかまれた場合は筋弛緩薬やオピオイド鎮痛薬で筋肉の痛みやけいれんが軽減します。軽い痛みは熱いお風呂でも楽になります。解毒薬は重度の中毒に効果があります。16歳未満や60歳以上の人、高血圧や心臓病がある人の場合は入院が必要です。ドクイトグモによるかみ傷には現在のところ解毒薬はありません。皮膚のびらんはポビドンヨード溶液で毎日清浄して、1日3回は滅菌食塩水(生理食塩水)に浸します。壊死している組織は必要に応じて切除します。

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