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眼瞼腫脹の最も一般的な原因は,局所性(接触過敏症)または全身性(例,血管性浮腫または随伴するアレルギー性鼻炎)のアレルギーおよび霰粒腫である。あまり一般的ではないが炎症性および感染性の原因には,眼瞼炎,結膜炎,眼窩隔膜前蜂巣炎または眼窩蜂巣炎,海綿静脈洞血栓症,涙腺炎および涙小管炎,外傷および熱傷,睫毛乱生がある。あまり一般的ではないが非炎症性の原因には眼窩脂肪脱,眼瞼皮膚弛緩症,甲状腺機能低下症,体液貯留(例,妊娠ならびに心臓疾患および腎疾患に伴う)がある。
アトピーの既往,急性の発症,および/またはそう痒感はアレルギー性の原因を示唆する。異物感は眼瞼炎を示唆する。発熱および疼痛は眼窩隔膜前蜂巣炎または眼窩蜂巣炎を示唆する。医師は全身疾患,最近の眼外傷または眼科手術,薬物使用(特にACE阻害薬)についての情報を聞き出すべきである。
診察では,熱感,紅斑,疼痛の有無,腫脹は片眼であるか両眼であるかを確認すべきである。両眼の紅斑を伴わない無痛性腫脹は,アレルギー,全身疾患,眼窩脂肪脱を示唆する。両眼の紅斑を伴う無痛性腫脹は,眼瞼炎,結膜炎,熱傷を意味するが,これらの疾患では片眼の腫脹を生じることもある。片眼の紅斑を伴う無痛性腫脹は,虫の咬傷,眼窩隔膜前蜂巣炎,涙器の異常(例,涙小管炎または涙腺炎)を示唆する。片眼の紅斑と疼痛を伴う腫脹は眼窩蜂巣炎を示唆する。
ほとんどの場合,診断は臨床的に確定し,検査は必要でない。例外には,外傷,蜂巣炎,海綿静脈洞血栓症,全身疾患があり,画像検査および臨床検査が必要となりうる。
アレルギー性眼瞼浮腫については,アレルゲンの回避に加えて,必要であれば冷罨法およびコルチコステロイドの局所投与(例,0.1%フルオロメトロン眼軟膏1日3回最長7日まで)または抗ヒスタミン薬の全身投与が,しばしば唯一必要な治療である。他の基礎原因に対する治療は本書の別の個所に記載されている。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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