メルクマニュアル18版 日本語版
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脾臓破裂

脾臓破裂は一般に腹部への鈍的外傷の結果起こる。

脾臓は,劇症のエプスタイン-バーウイルス誘発性疾患(伝染性単核球症または移植後エプスタイン-バーウイルス誘発性偽性リンパ腫)が原因で腫脹すると,軽微な外傷で,または自然に破裂しやすくなる。重大な衝撃(例,自動車の衝突)は正常な脾臓を破裂させる。

脾臓の被膜の破裂は腹膜腔内に著明な出血を来す。出血性ショック,腹痛および膨張など,症候は通常臨床的に明白である。しかしながら,脾臓の損傷が被膜下血腫を起こすこともあり,その血腫は損傷を受けた数時間後,あるいは数カ月後まで破裂しないこともある。

一般に左上腹部の疼痛が破裂に先行する。腹部の鈍的外傷に加えて出血性ショックまたは左上腹部に疼痛(時に肩にまで広がる)のある患者では脾破裂を疑う;原因不明の左上腹部の痛みがあり,特に血液量減少あるいはショックの証拠が認められる患者には最近受けた外傷について尋ねる。診断はCTスキャン(安定した患者に対して),超音波または腹腔洗浄法(不安定な患者に対して)を行い確定する。

治療は従来,脾摘出が行われてきた。しかしながら,脾摘出は,特に小児の場合,細菌感染に対する永久的な感受性が生じるのを防ぐため,可能なら避けるべきである。この場合,治療は,必要に応じた輸血である。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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