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心的外傷およびストレス因関連障害群には,外傷的出来事またはストレスの強い出来事への曝露が関与する。心的外傷関連障害には,急性ストレス障害と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の2つがある。急性ストレス障害とPTSDは類似の疾患であるが,急性ストレス障害が典型的には心的外傷の直後から始まって,持続期間が3日間から1カ月間であるのに対し,PTSDは1カ月間を超えて持続し,急性ストレス障害に続いて発生するか,心的外傷の発生から6カ月後までに期間的に離れて発生するという点が異なっている。
以前は,心的外傷およびストレス因関連障害群は不安症の一種とみなされていた。しかしながら,多くの患者は不安を覚えることがなく,代わりに快感消失や不快気分,怒り,攻撃性,解離といった症状がみられることから,これらは現在では別の疾患と考えられている。
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