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短期精神病性障害

短期精神病性障害は,少なくとも1日は続くが1カ月未満で,最終的に正常な病前の機能状態に戻る妄想,幻覚,またはその他の精神病症状からなる。この障害は,重度のストレスにより疾患感受性の人々に生じるのが典型である。

短期精神病性障害はまれである。既存の人格障害(例,妄想性,演技性,自己愛性,統合失調型,境界性)は発症の素因となる。大きなストレス因子,例えば愛する人を失うことなどがこの障害を引き起こすことがある。この障害では少なくとも1種類の精神病症状が生じる:すなわち,妄想,幻覚,まとまりのない会話,またはひどくまとまりのない,もしくは緊張病性の行動である。精神病性気分障害,統合失調感情障害,統合失調症,身体疾患,または薬物(処方薬または非合法薬)の副作用の方が症状をよりよく説明する場合には,この診断は下されない。過去に精神病症状のない患者における,短期精神病性障害と統合失調症の鑑別は,症状の持続期間に基づいて行う;もしも持続期間が1カ月を超えるなら,患者はもはや短期精神病性障害に必要な診断基準を満たしていないことになる。

治療法は統合失調症の急性増悪の場合と同様である;保護観察と抗精神病薬による短期治療が必要となるであろう。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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