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身体化とは,精神現象が身体症状として現れることである。身体化を特徴とする障害は,症状が無意識かつ不随意的に発生するものから,症状が意識的かつ意図的に現れるものまでの一連のものとして認められる。この一連のものには以下が含まれる:
身体症状症および関連症群
作為症
詐病(精神障害ではない)
本障害群の全ての障害において,患者の関心の焦点は身体的な懸念に強く向けられる。このため,身体化がみられる患者は,精神科のケアではなく,身体科の評価および治療を求めるのが典型的である。
身体症状症および関連症群は,その症状および関係する健康上の懸念に対する過剰または不適応な思考,感情,および行動に関連した持続的な身体症状により特徴づけられる。これらの障害は苦痛を伴い,しばしば社会的,職業的,学業的,またはその他の機能を障害する。具体的には以下のものがある:
変換症(機能性神経症状症)
身体症状と病気不安性が最も多くみられる。
作為症は,明らかな外的報酬(例,病気休暇,障害補償給付金,または乱用薬物の入手,兵役または刑事訴追の回避)がない状況において,身体的または精神的な症状および/または徴候を捏造するものである。ミュンヒハウゼン症候群という用語は,もはや作為症に使用されていない。
詐病は,外的報酬を動機とした身体または精神症状の意図的な捏造であり,外的報酬の存在によって作為症と鑑別される。
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