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腎盂と尿管の癌は,通常移行上皮癌であり,ときとして扁平上皮癌である。症状は血尿およびときに疼痛である。診断はCT,細胞診断学,ときに生検による。治療は外科手術である。
腎盂の移行上皮癌(TCC)は,全ての腎腫瘍の約7%を占め,尿管のTCCは,上部尿路腫瘍の約4%を占める。危険因子は,膀胱癌のそれと同様である。また,風土病としての家族性腎症を有するバルカン諸国の住民は,不可解なほど上部尿路TCCを発症しやすい。
大部分の患者は血尿を呈し,もし膀胱も関与するならば,排尿障害と頻尿が起こる場合がある。疝痛は閉塞に伴う場合がある(閉塞性尿路疾患を参照 )。一般的ではないが,腎盂の腫瘍が水腎症を起因する。
評価は典型的には超音波または造影剤を伴うCTである。診断は細胞学的または組織学的分析により確認しなくてはならない。上部尿路の生検が必要な場合,または尿細胞診が陽性であるが悪性細胞の出所が明らかではない場合に,尿管鏡検査,腎盂鏡検査,またはその両方が行われる。明らかに表在性の腫瘍のための病期分類は,おそらく不要であろう。その他の腫瘍に対しては,腫瘍の程度を判定し,転移について調べるために腹部と骨盤CTおよび胸部X線が行われる。標準TNM分類が使用される(泌尿生殖器癌: 泌尿生殖器癌の病期分類表 1: 参照)。
予後
予後は尿路上皮の壁への浸透の深さに応じて異なるが,判定が困難である。治癒の可能性は,表在性の限局化した腫瘍の患者においては90%超であるが,深く浸潤した腫瘍の患者においては10〜15%である。もし腫瘍が壁を通過または遠隔転移するならば,治癒の可能性は低い。
治療
通常の治療は膀胱カフの切除を含む根治的腎尿管摘除術である。部分的尿管摘除術は,一部の症例(例,遠位尿管腫瘍,腎機能低下または単腎の患者)において適応となる。正確に病期分類され適切に視覚化された腎盂または低悪性度尿管腫瘍に対しては,ときにレーザー高周波療法が可能なことがある。ときとして,マイトマイシンCまたはBCGといった化学療法薬が注入される。しかしながら,レーザー療法と化学療法の有効性はまだ確立されていない。
腎盂と尿管癌は膀胱で再発する傾向があるので,定期的な膀胱鏡検査が適応され,もし早期に検出されるならば,このような再発は焼灼術,経尿道的切除術または膀胱内注入により治療される場合がある。転移の管理は,転移性膀胱癌のそれと同様である。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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