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新生児におけるその他の外科的救急疾患

執筆者:

William J. Cochran

, MD, Geisinger Clinic

レビュー/改訂 2020年 3月
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新生児における鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニア 腹部ヘルニアの分類 腹壁ヘルニアは,腹壁の後天的または先天的な脆弱または欠損部位から腹腔内臓器が脱出した状態である。多くのヘルニアは無症状であるが,一部のヘルニアは嵌頓または絞扼状態となり,疼痛を引き起こし,直ちに手術を行う必要がある。診断は臨床的に行う。治療は待機的な外科的修復である。 ( 急性腹痛も参照のこと。) 腹部ヘルニアは,極めて頻度が高く,特に男性に多くみられ,米国では毎年約70万件の手術が施行されている。... さらに読む 腹部ヘルニアの分類 は,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に, 臍ヘルニア 腹部ヘルニアの分類 腹壁ヘルニアは,腹壁の後天的または先天的な脆弱または欠損部位から腹腔内臓器が脱出した状態である。多くのヘルニアは無症状であるが,一部のヘルニアは嵌頓または絞扼状態となり,疼痛を引き起こし,直ちに手術を行う必要がある。診断は臨床的に行う。治療は待機的な外科的修復である。 ( 急性腹痛も参照のこと。) 腹部ヘルニアは,極めて頻度が高く,特に男性に多くみられ,米国では毎年約70万件の手術が施行されている。... さらに読む 腹部ヘルニアの分類 の嵌頓はまれで,数年後に自然閉鎖するため,通常は外科的修復は必要にならない。

新生児における胃穿孔

新生児では,しばしば胃穿孔が自然発生し,典型的には生後1週までに発生する。全体として発生はまれであるが,正期産児より早産児で多くみられる。

死亡率が高く(25%),早産児ではさらに高い(60%)。穿孔の外科的修復後の予後は通常良好である。

新生児における回腸穿孔

回腸穿孔の病因は不明であるが,回腸壁の筋層欠損,または一酸化窒素合成酵素の異常と血管収縮による局所的な虚血が関係している可能性がある。

回腸穿孔の治療法は,輸液および抗菌薬による安定化と,その後の外科的修復である。

新生児における腸間膜動脈閉塞症

臍動脈カテーテルの高位留置後に,壁在血栓または塞栓によって腸間膜動脈が閉塞することがある。このような発生は極めてまれであるが,手術および腸管切除を必要とする広範な腸梗塞を引き起こす可能性がある。

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