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ノコギリヤシ

執筆者:

Laura Shane-McWhorter

, PharmD, University of Utah College of Pharmacy

レビュー/改訂 2020年 7月
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ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロールを含む。

効能

ノコギリヤシを男性の前立腺肥大症の症状(例,頻尿)の治療に使用する症例報告が数多くある。ノコギリヤシが精子の産生量を増加させたり,乳房を大きくしたり,性的な活力を高めたりするという主張もある。用量は320mg,1日1回,または160mg,1日2回である。

エビデンス

ノコギリヤシが前立腺肥大症を回復させることを示す科学的根拠はない。369人の男性を対象とした二重盲検多施設共同プラセボ対照ランダム化試験では,ノコギリヤシ果実エキスの服用量を増やしてもプラセボを上回る下部尿路症状の軽減は得られなかった (1) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む 。さらに,32のランダム化比較試験を対象とした2012年のコクラン・レビュー(Cochrane Review)では,前立腺肥大症と一致する下部尿路症状がみられる男性にノコギリヤシを2倍および3倍量で投与しても,尿流量も前立腺の大きさも改善しなかったと判断された (2) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む 。しかし,ノコギリヤシの特定のヘキサン抽出物に関する27の研究(5800例)を対象とした2018年のシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは,夜間頻尿の減少および尿流量の改善が示された (3) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む 。小規模なランダム化比較試験では,経尿道的前立腺切除術の前にノコギリヤシを2カ月間使用した結果,手術時間が短縮し,術後経過が良好になったと報告されている (4) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む 。ノコギリヤシが精子の産生量を増加させたり,乳房を大きくしたり,性的な活力を高めたりするという主張は実証されていない。

有害作用

頭痛および下痢が起こりうるが,その他の重篤な有害作用はほとんど報告されていない。58歳の白人男性が前立腺肥大症の症状を緩和するために,ノコギリヤシの乾燥エキス900mgと粉末果実660mgを摂取して急性肝傷害を来した症例報告が1例ある (5) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む 。65歳の男性が急性膵炎を引き起こした原因がノコギリヤシの摂取にあった可能性を指摘する症例報告もある (6) ノコギリヤシに関する参考文献 ノコギリヤシ(Serenoa repensSerenoa serrulata)の有効成分は果実に含まれる。有効成分は脂肪酸と考えられ,5α-還元酵素を阻害するとみられるため,テストステロンのジヒドロテストステロンへの変換に拮抗する。果実は茶にするか,抽出し錠剤やカプセル,液状にして摂取する。臨床研究で使用される製剤はほとんどがノコギリヤシの果実のヘキサン抽出物で,80~90%の必須脂肪酸および植物ステロール... さらに読む

ノコギリヤシはエストロゲンと相互作用を起こすことがある;このため,妊娠中または妊娠している可能性のある女性はノコギリヤシを摂取すべきでない。

薬物相互作用

ノコギリヤシに関する参考文献

より詳細な情報

以下の英語の資料が有用であろう。ただし,本マニュアルはこの資料の内容について責任を負わないことに留意されたい。

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